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ブラックマンデーのころ、世界では金融緩和が進んでいた。それがこの暴落から世界を救った原因となったのだが、反面、日本ではこの緩和政策が進みすぎて、バブル経済を助長させる結果になった。なにしろ、バブル経済が始まったのは1986年。ブラックマンデーの前年のことである。
ブラックマンデーよりも取り返しがつかない傷を経済に残したのが、日本のバブル崩壊である。「空白の十年」と言われるが、日本の経済は文字通りズタボロになり、復旧におそろしく長い年月がかかった。世界の経済市場も、ブラックマンデーよりも、バブル崩壊のほうを反面教師として考えているようだ。
ブラックマンデーの背景には、アメリカの貿易赤字の増大があった。あの頃は日本の経済が絶好調であり、日米貿易摩擦なんて言葉もあるほど、日本は嫌われていた。「ヒーローズ」というアメリカのドラマでは、日本人の青年がニューヨークの危機を救うが、ブラックマンデーの頃には、こんな描写は考えられなかった。

